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自分の人生をコントロールできていない感覚

こんにちは 東大卒×元駐在員×うつ病 じんじょ です。
わたしは東南アジアの某国に数年間駐在をしていました。
こういうことを書いてしまうとお叱りを受けるかもしれませんが、駐在は私自身が望んだものではなく、会社からの指示でした。
辞令を受けた当時、慣れない海外で一人で仕事を進めていかなければならないことに大きな不安を感じていました。
家族も現地に適応できるのか、心配でした。
案の定、赴任当初は非常にストレスの多い毎日でした。
日本であればなんということもない作業も、倍以上の時間がかかってしまう。
誰かに聞こうにも言葉の壁もあります。
手足をもがれたような感覚でした。
それでも、人間の適応力というのは大したものです。
数週間、数カ月と経つうちに、現地での生活や仕事にも徐々に慣れていきました。少しずつ出来ることや行動範囲も広がり、自信が付いてきました。
最終的に、駐在経験は私にとって非常に大きな財産となりました。
駐在に行った前と後とでは、物の見方ががらりと変わったと感じています。
普段は接する機会が無い他部署の方との交流を通じて、日本にいたときはわからなかった会社の仕組み、全体像が見えてきました。
休日を利用していろいろな国を旅行しましたし、日本ではできない多くの経験をさせてもらいました。
文化が違うとはどういうことなのか、肌で感じることが出来ました。
妻との絆も深まったように思います。
一方で、駐在経験を通して、自分の中である思いが徐々に強まっていきました。
自分の人生をコントロールできていない
というものです。
結果的に、うつ病を発症するきっかけとなってしまった駐在生活ですが、大きく視野を広げてくれた経験に後悔はありません。
「君の経験のためにも」と、送り出してくれた上司や会社には感謝しています。
駐在員の経費は、国内にいたときの3倍に及ぶと聞いたこともあります。
ただ、朧気ながら徐々に輪郭が見え始めた将来のキャリアに想いを馳せ、「果たしてそれは自分が望んだものなのだろうか?」と考えるようになりました。
一度駐在を経験した人間は、その後も2度目、3度目の海外を経験するパターンが多くなります。「2回目もあるだろうからね」と上司から直接言われたこともあります。
もう一度海外に行きたいかと言われると正直な答えはNoでした。
今回は家族に帯同してもらうことができましたが、将来家庭の状況次第では単身赴任とならざるを得ないかもしれません。私の父も単身赴任の多い人でしたが、家族と離れて海外で何年も一人で暮らす生活は、私の望むものではありませんでした。
「自分にとって何が大切なのか」改めて考えさせられました。
しかしながら、サラリーマンにとって辞令を断るのはなかなか難しいものです。「じゃあ代わりに、君はどう会社に貢献できるのか?」と問われると、これといった国内で活かせる強みも持ち合わせていません。
自分が自身のキャリアに対して、これまで受け身の姿勢で過ごしてきてしまったことを思い知りました。
そして、「自分は何者にでもなれる」という年齢をとうに過ぎてしまっていることを痛感しました。
自業自得な部分も多分にあるのですが、
「会社に人生をコントロールされてしまっている」
そう思いました。
もっと「自由」に生きたい
自分はこの先もずっとこの会社で働き続けるのだろうか?
少なくとも、 “働き続けざるを得ない” 状況は避けなければいけないと思いました。
「自分の人生なのだから会社のために生きたくはない」
「もっと自由に生きたい」
「せめてある程度コントロールできるようになりたい」
そう思いました。
自由を手に入れるため、人生の操縦桿を取り戻すために、スキルアップが必要と感じました。
自分には何ができるのだろう?何がやりたいのだろう?
今更自分探しという年齢でもないのですが、そうしたきっかけで見つけたのが、以下の2つの取り組みです。
資格取得に向けて取り組んでいる(2020年11月現在)
中小企業診断士
学びのツールとしてのYouTubeをきっかけとした
自己研鑽
中小企業診断士という国家資格 ~見聞を広めるために~
一般の方の認知度は高くありませんが、中小企業診断士というのは、「中小企業支援法」に基づく経営コンサルタント唯一の国家資格です[1]。すなわち、中小企業の経営課題に対して診断、助言を行う専門家です。経営の「お医者さん」と言われることもあるようです。
ただし、コンサルティングファームに努めている資格を持たない経営コンサルタントの方が大勢いるように、業務独占資格ではありません。
現在の私の仕事は研究開発職ですので、ビジネスからは少し遠いところで働いています。だからこそ、この資格に強く惹かれました。
資格取得のために、
- 企業経営
- マーケティング
- 財務会計
- 経済
- 法務
など幅広い分野の知識を広く浅く学ぶ必要があり、見聞を大きく広める良い機会になると思ったのです。
知識欲は人より旺盛なのだろうと思います。新しいことを学ぶこと、勉強をすることは嫌いではありません。
独占業務がないことから「足の裏の米粒」と揶揄されることもあるようですが(取っても食えない)、診断士として独立される方やそのまま企業に勤め続ける方など資格の活かし方は十人十色。
診断士同士や士業の方との繋がりなど、ネットワークも広がるようです。
実家が中小零細企業を経営しており、もし私が後を継ぐとなったときにも役に立つのではと思いました。
どのように資格を活かしていくのか、まだ明確なイメージは描けていませんが、今の会社に勤め続けるにしろ、そうでないにしろ、良い未来に繋げていきたいと考えています。
YouTubeをきっかけとした自己研鑽:リベラルアーツ大学チャンネルから学ぶ「自由」に生きる方法
もう一つ、最近の心の寄りどころとなっているのが学びのツールとしてのYouTubeです。中でも、実業家の両さんという方が運営されている「リベラルアーツ大学」というチャンネルにはとてもお世話になっています。[2][3]
「お金なくして自由なし!」
これが資本主義社会のリアルです。
多くの人が自由になれないのは、お金がないからです。お金がない原因は、お金について真剣に学んでこなかったからです。そもそも、日本の公教育には、お金について学ぶプログラムが一切ありません。
(中略)
私は、たまたま、事業経営・数多くの億万長者との付き合いを通じて、お金について詳しく学ぶ機会に恵まれました。この知恵を発信することで、「公教育の隙間」を少しでも埋めるお手伝いができればと思っています。
『本当の自由を手に入れる お金の学校』 両@リベ大学長 著
上記のように、両さんは書籍やYouTubeを通してお金にまつわる情報を発信されています。『お金の大学』は、25万部(2020年10月時点)を売り上げるベストセラーとなっていますので、書店で見かけた方もいっらっしゃるのではないでしょうか?[4]
あどけなさを感じるポップなイラストが若干の怪しさを漂わせていますが(笑)、いわゆる情報商材ビジネスとは異なり、YouTubeチャンネルは完全無料で運営されています。[3]
このYouTubeチャンネルとの出会いは、光熱費節約のために出来ることはないかと、情報収集を行っていたときにたまたま動画を見つけたことがきっかけでした。
私が世の中に疎かった部分もあるのでしょうか。自分とそれほど歳が離れていないはずなのに、その圧倒的な経験値と知識量に度肝を抜かれました。
リベラルアーツ大学のYouTubeチャンネルでは、光熱費や通信費の節約方法に関する
- 貯める力
に始まり、
- 稼ぐ力
- 増やす力
- 守る力
- 使う力
の5つのお金にまつわる力について、いろいろな角度から知恵を授けてくれます。[4]
両さんのYouTubeチャンネルをきっかけに、私もSNSや資産運用、自己研鑽などこれまで全く手つかずであった領域にチャレンジをするようになりました。
このブログもその一つです。
そして、YouTubeが学びのツールとして非常に有益であることに気が付きました。リベラルアーツ大学以外にも、下記のように数多くの教育系YouTuberが活躍されています。
もちろん、発信されている情報の取捨選択ができるリテラシーは必要で、どの意見を信じるかは自己責任です。「タダより怖いものはない」とも言います。しかし、そうした疑いの目を持った上でもなお、彼らの発信する情報は非常に学びの多い内容であると感じています。
よろしければ、学びのツールとしてのYouTube活用をぜひご検討ください。
以上、つれづれなるままに、今のわたしを形作る根っこの部分について触れさせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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