うつ症状のぶり返し・睡眠薬デパスを追加
こんにちは 東大卒×元駐在員×うつ病 じんじょ です。
復職を目前に、イライラや睡眠の質の悪化といった不調が再燃し、睡眠薬としてデパス(一般名エチゾラム、1錠)というお薬が追加されました。
デパスは、うつ病のお薬として不安を抑える効果も期待できるようです。[1]
起床時間を早めなければいけない中で、なぜ睡眠薬なのだろう?余計に朝起きるのが辛くなるのでは?と思ったのですが、先生曰く、持続時間の短いお薬なので起床時への影響は少なく、眠りの入りをスムーズにして睡眠の質が良くなる効果を期待しているようです。
ただしデパスには依存性があるそうです。
これは後日聞いた話なのですが、依存性のある薬を使い続けることのリスクについて先生に尋ねたところ、
「私がきちんと処方管理をしているから心配しなくて大丈夫ですよ。むしろ私の処方管理は厳しい方なので、患者さんから薬の増量をお願いされても決して受け付けません」
とおっしゃっていただき安心しました。
抗うつ薬サインバルタを追加・休職の延長
睡眠薬が追加されてからの1週間、たしかに寝入りは良くなったように感じました。それによって睡眠の質が改善したおかげか、ここ1-2週間で再燃してしまったイライラの症状は軽減しました。
ただ、やはり通勤に必要な時間には起きることができません。むりやり8時に目覚ましをかけて目を覚ましても、意識が朦朧として頭がボーっとしてしまい、少なくとも9時ごろまではうつろな状態で過ごすようでした。日中に眠気を感じ、それまで取り組んでいた資格試験の勉強にも手を付けられません。
一週間が経ち、診察の日がやってきました。前回、うつ症状が再燃してしまい復職の判断が保留となっていましたが、今日で復職をするか、休職期間を延長するか、決断をすることになっています。病院へは久しぶりに妻に付き添ってもらいました。
「睡眠薬が増えましたが、1週間過ごしてみてどうでしたか?」
イライラは少し治まったように思うが、その分眠気を強く感じ朝通勤の時間に起きることができない、と伝えました。
「奥さんから見てどうでしたか?」
妻としては、一番調子がわるかった時ほどではないにしても、このところ日中もボーっとしていることが増えたように感じたようです。
「なるほど、眠気の問題は依然としてあるとして、では、もし眠気さえ改善すれば仕事に戻ることが出来ると思いますか?」
先生が質問をしました。
妻は、それまで取り組んでいた試験勉強にも身が入っていないようで傍から見るとまだ早い気がする、と答えました。
私自身としても、眠気だけでなく頭の回転がここ2週間ほど鈍くなっているように感じていることを伝えました。正直仕事に戻ることは不安でした。
「わかりました。ここからは私の責任で決断を下しますが、休職期間を延長しましょう」
先生の判断は以下のようなものでした。
- 一定の効果は認められたものの、日中の眠気が副作用として出てしまい抗うつ薬リフレックスだけでは眠気と抗うつ効果を両立できない(容量を多くすると 抗うつ効果〇/眠気副作用× 容量を少なくすると 抗うつ効果△/眠気副作用△)
- そのため、眠気の副作用が出にくい抗うつ薬サインバルタ1カプセルを追加する
- 向こう2-4週間で新しいお薬の合う合わないを判断し、大丈夫そうなら眠気改善のためにリフレックスまたはデパスを減量する
抗うつ薬には大きく分けて、 イライラや不安を抑えるSSRI系統 と 意欲を高めるSNRI系統 があるそうなのですが、リフレックスはその中間に位置し、新しいサインバルタは意欲を高める系統のお薬だそうです。
リフレックスとの併用ではなく、リフレックスからサインバルタに代替するという治療方針も考えられるが、
- 代替する場合、リフレックスを徐々に減量し、その後サインバルタを徐々に増量していくため切り替えに時間がかかる
- リフレックス自体にも一定の効果があった
ことから、「代替」ではなく「併用」が良いと思う、と丁寧に説明をしていただきました。
先生の説明に納得し、それでお願いします、と答えました。
診断書を書いていただき、休職期間を3か月延長してもらうことになりました。
抗うつ薬2種、睡眠薬1種を服用中のいま
この記事を書いている現在、リフレックス、デパス、サインバルタ3剤を使った治療を進めている最中ですが、最近は体調も安定し、日中は朝散歩をしたり、資格試験の勉強をしたり、テニススクールに通ったり、と活動的に過ごせています。
メンタルに効く最強の健康法 朝散歩 については以下の記事をご参照ください。
また、先生の勧めで、認知行動療法も始めることになりました。健康な方でも役に立つ話ではないかなと思いますので、そちらの内容もまた別の記事で書きたいと思います。
朝の起床時間については、最近は7時台にも起きられるようになってきました。もしかするとサインバルタに覚醒効果があるのかもしれません。
また、家族には仕事の話題に触れてもらって構わないことを伝え、復職に向けて少しずつ免疫を付けていかなければいけないと思っています。
ブログを書くためなどでパソコン作業が3時間以上続くと、胸糞わるい感じのむかむかする症状が出てきてしまい不安を感じることもありますが(職場では一日中PCと向き合わなければいけない日もあります)、復帰に向けて一歩ずつ歩みを進めています。
私の場合、会社の福利厚生が充実しており、両親や家族の手厚いサポートのおかげでここまで回復することができました。もっと症状の重い人、生活のために仕事を休みたくても休めない人などから見ると私は恵まれているのかもしれません。
それでも、この闘病記が同じような状況で苦しむ人や、自分はうつ病かもしれないと悩んでいる人など、少しでも誰かの役に立てれば大変うれしく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!