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うつ病の発症① ~初めての精神科でうつ病と診断~

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ふつうとは違う明らかな異変

じんじょ
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こんにちは 東大卒×元駐在員×うつ病 じんじょ です。

「自分はうつ病ではないか?」

と思っても、精神科・心療内科にかかる一歩目のハードルは決して低くありません。誰だって落ち込むことはあるし、、、と二の足を踏んでいました。

ただ、今となってはわかります。悩んでいるのであれば、とりあえず病院に行くべきです。

そんな私が病院の受診を決断したのは、ふつうとは違う明らかな異変を感じたからでした。怒りの感情をまったくコントロールが出来なくなってしまったのです。


当時、日中は平常どおりに仕事をこなしていましたが、1日おきのペースで非常に強い憂うつ感に襲われていました。朝から晩まで一日中、ただひたすら憂うつで気分が塞ぎ込む。

それと関係があるのか、毎日ではないものの不眠の症状にも悩まされていました。早朝5時ごろに目が覚めてしまったり、逆に夜中の3時ごろまで眠れないということがたびたびありました。

悩みのタネは仕事です。

  • 今の職場で自分は必要とされていない
  • このまま居座っても自分の成長にはつながらない
  • 別の部署に異動したほうがお互いのためになる

という思いと、

  • 周囲のせいにしている考えは自分の弱さからくる甘え
  • 与えられた環境で自分にできることを考えるべき
  • 駐在から帰ってきて間もないのでもう少し辛抱をするべき

という思いの間で、毎日のように葛藤していました。

弱音を吐かず、いつも泰然自若、堂々としていて、クールで穏やかで、、、という理想像が自分の中にあったのだろうと思います。後輩から「じんじょさんはメンタル強いですよね」と言われたこともありました。

今だからわかることですが、そんな体面を守るために自分の気持ちにフタをして、無理を重ねてしまっていたのだろうと思います。もっと自分の心の声に耳を傾けてあげるべきでした

そんなある日、事件が起きました。

その日は自宅のリビングでパソコン作業をしていました。お昼過ぎで窓から差し込む日の光が眩しく、窓際のソファに座っていた妻にカーテンを閉めてもらえるようお願いをしました。

「カーテン閉めて」

私の言い方が悪かったのでしょう。妻の返事は少し冷たいものでした。一言。

「やだ」

そのころは妻も少なくないストレスを抱えていたのだろうと思います。毎日、「仕事がつらい」と愚痴をこぼすわたしにうんざりしていたことでしょう。憂うつな気持ちが伝染してしまった可能性もありそうです。

わたしは妻の返事が我慢なりませんでした。あっという間に抑えきれない感情があふれ出し、行き場をなくした怒りが制御不能となり、わたしはとなりの部屋にも聞こえるような大声で発狂しました。

「アァァァーッ!!」

おもむろに椅子から立ち上がり、制御不能となった怒りの感情を手元にあったボールペンにぶつけて真っ二つに。

こぶしを握り締めながら、全身に力を込めて体を強張らせ、そのまま直立不動で動けなくなってしまいました。なんとかしてコントロールを失った感情を抑え込もうという身体的な反応だったのかもしれません。

感情の波が引いてくるとその後はしばらく何も考えられなくなりました。脳みそがバチンッとショートしてしまったような印象です。思考がフリーズし、しばらくたっても低速運転のまま。頭がボーっとする、体が重い。

何かがおかしい、普通ではない。

「病院に行きたい」

と妻に話しました。

ネットで家から遠くない精神科・心療内科を探し、初診の予約を入れました。

初めての精神科・心療内科

病院にかかることを決めて、ギリギリのところで踏ん張っていた緊張の糸が切れてしまったのか、その頃から明らかな身体的不調が目立つようになりました。

一番気になった症状は以下の3つです。

  • 身体が重い
  • 頭の回転が鈍い
  • 言葉がうまく出てこない

予約を入れた当日、仕事を終えたあとに妻と電車で病院へ向かいました。

病院は家から2駅のところにある街の小さなクリニックです。駅前の雑居ビルの2階にありました。

初めての精神科・心療内科に少し緊張をしたのですが、受付や待合室の様子はそれまで通ったことのある病院とさほど変わりません。受付で名前を告げると、問診票への記入をお願いされました。

この問診票が当時のわたしにはたいそうなクセ者でした。何度読み返しても、設問として書かれている文章がいっこうに頭に入ってこないのです。文字を目で追ってはいるものの、言葉が脳みそに引っかからず、そのまま右から左へ流れて去っていくようでした。

とにかく何度も設問を読み返しました。

回答もどう答えればよいのか、考えがまとまりません。2文以上の文章を構成しようとすると、端から言葉が消えていきます

わずかA41枚の問診票に15分以上の時間がかかってしまいました。

「申し訳ないんですが、うつ病だと思いますよ」

医師との診察の前に、問診票をベースに臨床心理士の方との面談がありました。これまでの経緯や困っている症状、駐在をしていたときの様子などについて質問されました。面談のあと、しばらく待ち時間があり医師の診察に呼ばれました。

お医者さんはわたしとさほど歳の変わらない若い方でした。医師から、いま困っている症状、いつから続いているのか、仕事のこと、小さい頃の性格などについて一通り質問されました。

当時の私はなぜか、「自分はまだ病気ではない」という妙な確信めいたものを持っていました(完全に間違った思い込みなのですが…)。また、「うつ病」や「抗うつ薬」という響きに抵抗があり、薬を処方されても服用する気はありませんでした。困っていることは間違いありませんでしたが、そのときの私はまだ「心の持ちよう」や「行動の仕方」で対処できる問題だと考えていました。

そんな思いを医師に伝えました。

「状況を改善させるために職場や日常生活で何に気を付けるべきか、どのように行動をするべきか、具体的なアドバイスをいただきたい」

医師からすると、困った患者だったろうと思います。

「申し訳ないんですが、うつ病だと思いますよ」

まさかの答えに動揺しました。

まだ病気ではないと思い込んでいたわたしは、「その根拠は?なぜ病気だと断定できるのか?病気と病気以前の境目はどこにあるのか?」と食い下がりました。

「うーん、最終的には私のカンです」

というのが医師の答えでした。

  • 症状がしばらく前から続いている
  • 特定のイベントなど明確なきっかけが見当たらない

などいくつか理由をあげることはできるが、精神疾患の場合どこからどこまでが病気と言えるのかはっきりと線引きをするのが難しく、最終的には自分がこれまで多くの患者さんを観てきた経験に基づいて判断をしている、もしかすると別の医師はうつ病ではなく「適応障害」と診断を下すかもしれない、と説明されました。

“カン”という潔すぎる回答に、妙に納得している自分がいました。

治療を始めるのであれば投薬が必要とのことでしたが、間違った思い込みをしていたくらいですから、病気を受け入れる心の準備は整っていません。

「少し考えさせてほしい」

と伝え、その日は持ち帰らせてもらうことにしました。

臨床心理士との面談と合わせて、病院についてから2時間ほどが経過していたように思います。強い疲労感に襲われながら帰途につきました。まさかうつ病と診断されるとは。。。へとへとになって家に帰りつき、そのままソファに倒れこみました。

ソファに寝ころびながら上を見上げると、天井がグルグル回っているように感じます。平衡感覚がおかしくなってしまったのか、世界が歪んでいるような不思議な感覚でした。

(続く)

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